空気清浄機の仕組みと必要性
空気清浄機を調査して作ってみた
「私は、病院に行った時無造作に置いてあった空気清浄機を見て疑問を持ちました。私の家に空気清浄機はありません。空気清浄機はなぜ病院に必要なものなのだろうか、そもそも空気清浄機はどこまで清浄することができるのかなど考えれば考えるほど疑問が出てきたので今回は空気清浄機の謎と空気清浄機が私たちにどのように役に立っているのかを調べようと思いました。少し調べると飛行機にも空気清浄機を使ってウイルス感染を塞ぐ研究がされたこともあるようです。なので、空気清浄機はウイルスが流行るこの世界に役に立つかもしれないと考えました。これから空気清浄機をもっと詳しく調べていきたいと思います。」
この夏、空気清浄機の仕組みと必要性についてリサーチをしてくれた糸永さんのコメントだ。糸永さんは、実際に空気清浄機を作っている会社の人にインタビューし、現代の空気清浄機に必要とされる機能を調べた。そしてさらに、空気清浄機を実際に作って仕組みを理解しようとされたのた。これは実にすごいことだ。作ろうとした背景を以下のように語っている。
「空気清浄機には抗菌、脱臭、埃を吸収したりなど様々な機能を持ち合わせているものが多く、特に性能が高いものは空気清浄機の中を何層かに分け、大きい埃から細かい菌まで吸収していることが分かりました。売れている空気清浄機の特徴としては、部屋の雰囲気に溶け込みやすいもの、単純に性能の高いものなどが多く見られました。空気清浄機は水を基本に洗浄している。高速電子を使って空気中の窒素や酸素と衝突、合体させ分解素を生成し、分解素を生み出す仕組みがあるそうです。 そこで、実際に作ると空気清浄機がもっと理解できると思ったので作ってみようと思いました。今回は出来るだけ身近にあるものだけで作ろうと思います。材料は、手持ち扇風機、タッパーの出来るだけ柔らかいもの、紙、ファイル、ガムテープ、ハサミなど。」
写真をみれば糸永さんのメイキングストーリーが一目瞭然だ。出来上がった自身の試作品について「ちょうどいい大きさであり、日常にも役立つように出来上がった」と述べている。フィルターの役割をなす「水」の入れ替えはこまめにする必要があるとのこと。「空気の入り方の仕組みや空気清浄機の欠点を知るには十分な実験」と振り返っている。そして、製品として出回っている空気清浄機の質の高さを実感されていると同時に、「空気清浄機がどれだけ空気を綺麗にしてもそれを確認することや数値に表すことが不可能」ということを実感をもって感じられたとのことである。次の課題に目を向けられ、彼女の探究には終わりがない。一つの小さなきっかけが「やってみたい」の無限ループをうみだしていく。糸永さんの研究が発展していく少し先の未来を見た気がした。(沼田)