橋の構造計算
見次さんは、橋の構造計算に挑戦された。大学での専門学科でも苦労する構造計算なのに、すばらしいなと思った。この挑戦の背景を次のように述べている。
「1年生の時の技術の授業で、工夫して橋を作り、原理や構造をもっと詳しくしりたくなった」
自分で実験方法を考案され、3つの実験から構造の強度を調べられた。単純梁の場合、橋の種類の違いによる比較、トラス橋の形状の違いによる比較など、限られた時間の中で、よく考えられた実験方法である。ここでいう単純梁とは(間違い覚悟でとても大雑把に表現すると)、丸太一本を小川に渡した状態の橋をイメージしてほしい。一本の棒が横たわった状態だ。またトラス橋とは(これも大雑把にいうと)、電車の鉄橋によくある形の橋で三角形で構成された橋を想像してほしい。見次さんはこのような実験からデータを取り、橋の強さについて考えられた。その際、高校数学の知識も活用され、紐解いたのだ。詳細はスライドを見ていただきたい。
授業で興味をもち、興味をさらに深められる姿に感動するのは筆者だけでなない。見次さんのように、興味をもったならどこまでも追及していってほしい。(沼田)