本物のみかんを味わう体験
ローカルとサスティナビリティを基礎におく教育活動の展開
「何これ!、うっま!」
「ほんまや、むっちゃおいしい!」
これは庄田果樹園で栽培されているみかんを食べたときの生徒のつぶやきだ。いまや、ミカンはスーパーでいくらでも手に入る。しかし、果樹が植えてある畑でもぎたてのみかんをその場で食べるという経験は、現地でしか味わえない。そして、現地での生きた体験が、その人に座標軸を与える。この先、さまざまな判断と決断が必要な局面が訪れるだろう。しかし、本物の基準を持った人がとる決断とそうでないひとのものとでは全くちがった結果をだすだろう。今日の生徒たちの衝撃的に感じした経験は、ただの本物のみかんの味だけにとどまらないだろう。
また、梅干しの工場「梅翁園」見学と梅シロップの体験も行った。品質を支える徹底した衛生管理と工程管理は、資料集や言葉だけでは知りえないものを獲得した一日となる。
これは3年生の研修で行った教育活動だか、技術家庭の授業では、生物育成で栽培実習を行ったり調理をしたりするが、本物の体験を抜きに授業の成否を占うことはできないのだ。こういった本物の教育を全国に広めていきたい。(沼田)