特集は「宇宙とは何か」です。紀元前、古代エジプト、古代ギリシャの宇宙観の紹介から特集が始まります。フィロラオス(古代ギリシャ)、プトレマイオス(古代ギリシャ)、コペルニクス(ポーランド)、ティコ・プラーエ(デンマーク)、ケプラー(ドイツ)、ニュートン(イギリス)たちの活躍により、人々が科学を用いて宇宙を認識する歴史が紹介されていきます。そして、20世紀に入り、人類は初めて宇宙には多くの銀河があり、人類・地球・太陽系がそのうちの1つである天の川銀河にあるということを認識できたことになります。話は、宇宙誕生と宇宙の未来へと広がります。20世紀の科学者、アインシュタインやホーキングの提唱した理論も紹介されています。
数学の話題は「統計データの落とし穴」です。私たちは日常的に目にするデータは多くの場合、作った人の意図が入っていることが多いです。データから何かを読み取る際は、その意図に気を付けて判断できるようになってほしいです。例えば、売り上げ金額のグラフの目盛りの幅を変えて、「激減した」あるいは「横ばいだ」と作り手の狙いで違う印象を持たせるグラフを作ることが可能です。学校で統計の学習をする目的の1つは、データにだまされない(批判的に見ることができる)大人になることです。
(数学科 園田毅)