学びの足跡とiPad
ブリッジコンテストの学びをKeynoteにまとめる
アナログでやれることを充実させるために、デジタルに任せられるところは徹底的に任せるという考え方に沿って、授業スタイルを改善しました。これからの時代はデジタルデバイスを文具のように使いこなすことが当たり前になっていきます。IQ ならDQデジタルデジタルインテリジェンスが問われると言われています。ささやかな授業改善ではありますが、紹介させていただきます。
ブリッジコンテストとは、限られた条件の中で知恵と工夫を使ってスパンの間に丈夫な構造物を作り、強さを競いながら強さを評価するコンテストです。これまでは紙媒体ですべての教材を用意しましたが、デジタルプリント(今回はKeynoteのスライドをベースにしている)を全員に配布し、そこに手書きのアイデア、本格的にテキストを打ち込んだもの、画像、動画などを素材にして、ブリッジコンテストのプロジェクトをまとめて提出していただくというやりかたに変えました。もちろん紙ベースのものも用意はしてありましたが、みなさんさすがに呑み込みが早くうまく作っていただきました。加えて、クリエティビティも豊かですごいなあと感心しました。データにまとめた学びの足跡は、各自が持っているiCloudフォルダに保存することができます。いつでもどこでも引き出せることを考えると、この授業で学んだことやまとめたレポートは、大学に行っても引き出せる貴重な自信の資料であり学びの足跡であり、自身の価値を証明するポートフォリオのような役割をもつと思います。
例えば、海外研修や留学先でもいいですし、どこか講演会に行って講師の先生方とお話ししているときに「今、自分の授業での取り組みを見せたい」と思ったとします。そんなときスマホなりiPadとWi-Fi環境さえあえれば、自分の作ったプレゼンや形にまとめたアイデアをいきなり見せることができる、つまりすぐにプレゼンを始められることを意味います。
学びの共同というキーワードが地球規模でグローバルに進化している昨今、デジタルツールは自分のパーナーと言っても過言ではないでしょう。紙上で考えたり、工作も含めて本物の経験を豊かに展開したいからこそ、デジタルができる部分は徹底的にデジタルを使うという考えは当たっていると思います。(沼田)