今年もすばらしい自由研究作品(数学)が提出されています!
本校は毎夏、全校生徒の皆さんに自由研究のとりくみを推奨しており、数学博物館の机上には今までの自由研究の優秀作品をラミネートし、ファイリングしたものを展示しています。
先日、私が担当した生徒さんの優秀作品(2-3年分まとめて)を整理して新たに展示しました。「PCを掃除(分解)してみる」、「ニュートリノの秘密に迫る!」、「ルービックキューブ免許皆伝」、「秤の歴史」、「錯視の秘密」、「ソーマキューブの解に規則性はあるか?」、「AIについて」、「なぜ赤字?京都市バス!」など多様なテーマの作品です。
今年2021年度は統計に関する研究が多く、2010年以降、中高の学習内容で統計が重要視され、大学にデータサイエンス学部が新設される時代、社会の要請を感じました。この記事では、2年生酒井理桜さんの「なぜ赤字?京都市バス!」をご紹介します。酒井さんは、多くの利用がある京都市バスがなぜ赤字なのか、「営業所係数」という指標を使って、路線系統ごとに収支バランスが大きく違うことを表やグラフを用いてわかりやすくまとめられました。さらに、赤字路線の改善についても考察して、ルート変更による利用者増と小型車使用による経費削減という具体的な提案をされ、その提案をもって「京都まちづくり交通研究所」の専門家にインタビューされました。サムネイルは、京都市バスをSNSで発信する一例として酒井さんが作成
された宣伝物です。全A4-23ページのボリュームとともに中学生のレベルを超えた力作です。
(数学科 園田毅)
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