【国際交流】中学時代にこそ海外の体験を
自分から外の世界とつながろうとするマインド
この夏、自分で海外での学びを得ようと飛び出した生徒がいる。2年生の和田さんだ。与えられたコースで、降ってくるものを待つだけでも学びの意味はある。しかし、外の世界に興味を持ち、自ら飛び出して学びに行こうとするマインドがもっとも大切だ。同志社の設立の根幹にかかわるスピリットである。自ら出て行った者は、責任と覚悟をもって、さまざまなな他者とつながる。つながりがとんでもない大事業につながっていることがある。一期一会のリアルな体験だ。
和田さんのレポートを読んでほしい。(沼田)
私はこの夏3週間イリノイ州にホームステイに行きました。前日からとても緊張してワクワクしていました。私のホームステイ体験はとても有意義なものだったと思います。では、私のホームステイ体験や、アメリカの文化・状況を紹介します。
私が行ったのはイリノイ州のシャンペーンの街に近い家でした。私を受け入れてくれたホストファミリーは数えきれないほどに大きいコーン畑と豆畑を持っていて、私はとっても圧倒されました。この事実を初めて知った時、私は改めてアメリカは世界の食糧の倉庫のようなものなんだなと感じました。地図のアプリを起動してみて下さい。アメリカ(イリノイ州)を地図で見るとほとんどが畑であることがわかります。
アメリカで、私はホストファミリーの同い年の子をホストとして色んな体験をしました。その子と話していると、国は違っていてもその子も私と同じ年齢だということを実感しました。国の違いは、言語の壁さえなければさほど変わらないのではないかと思います。
ホームステイ先では、韓国からきた子も受け入れていました。韓国の文化からも刺激され、アメリカだけでなく韓国にも興味が深まったと感じています。私はその子とキンパという海苔巻きのような食べ物を作りました。仲も良くなり、今も交流を続けています。
私はシカゴに行ったり、「St.Louis Canadials」というチームの野球観戦に行ったりしました。(球場:セントルイス)アメリカの都会や野球を見るのは新鮮で、とても楽しかったです。実はイリノイ州はマリファナ(いわゆるクスリ)が合法になっていて、シカゴに行った時に何人かが吸っているのを見かけました。野球観戦では、7の表と裏の間で「take me out to the ball game」を歌いました。前に酔っぱらいの人が座っていて、すごく盛り上がっていました。
アメリカの食べ物は甘い(酸っぱい)とか大きいとかいう特徴があります。これはあります、としか言いようがありません。それ以外の特徴を持った食べ物はあまり見かけませんでした。また、アメリカンフードは食べきれないものが多いです。もしアメリカに行くことになったら、注文する量を冒険しないようにしてくださいね。
アメリカは大量生産大量消費の国です。私はそれを日本のどこかで聞いていたのですが、疑っている所も少しありました。でもアメリカに行って色んなスーパーに行ったり、家の中を覗いているうちに私は間違いなくそんな国だということを実感しました。まず、パンは食パンなどはなく、フランスパンぐらいの長さで太いパンが一袋ずつ家に置いてありました。しかもアメリカの人には「お菓子」という概念がなく、ご飯の時間にポテチを食べたり、とっても甘いシリアルを食べたりしていました。あと、クッキーを作った時など砂糖をドバッと大量に入れていて、「やっぱりここはアメリカなんだ」そう思いました。
もし皆さんがアメリカに行くことになったら、まず絶対に目があえば「Hi!」と言うべきだと思います。大都会の方になると人が多いので無理かもしれないですが、町に行くのであれば言ってください。アメリカの人は小さい時からフレンドリーな空気に触れて生活しているので、3歳の子でも目があえば笑って挨拶してくれます。
あと、私が行ったところではYES(Yeah)だけでなくて、「アーハ!(Ah-hah)」「ンフー?(mu-huh)」と肯定を示している時も多く、最初は戸惑いました。途中から意味に気づいて、「このことを知らなかったら損するところだった」と思いました。
3週間という長いようで短かった期間で、私は色んな人と仲良くなることができました。また会う機会があるといいなと思っています。
皆さんの中で外国に行く機会があり、それを躊躇っているようなら是非、外国に行ってみてください。今のうちから外国に行って日本の外はどんなところなのかを知っておくことで、頭の中の世界(常識、世界観)がどんどん広がり変わっていくと思います。そして、そこで一生の友達を見つけたり、様々なことに会う可能性を覚えておいて欲しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。(和田)