世界にコミットする土台は本物の学びと経験
感動! 白馬インターナショナルスクールのワークショップに参加
「先生、SDGsのことをもっと授業や学校で取り上げましょうよ。知ることで、世界中でおきていることが見えてきて、今私たちが何をすべきかを考えることができるようになるんです。私たちの何気なく生活しているこの環境を考えさせられました。」
とても嬉しく頼もしいリクエストではないでしょうか。こんなことをストレートに話しかけてくれる生徒がいました。この生徒は近々オープンする予定の白馬インターナショナルスクールのワークショップに参加して学んできたとのことでした。ワークショップは外国からこられたお子さんも一緒でしたので英語で(全体説明の時だけ一部日本語通訳はあったようで)すすめられ、SDGsをテーマにプロジェクトの問いをいかに設定していくかのワークが中心であったようです。
「チェイシング・コーラル-消えゆくサンゴ礁-」(https://www.netflix.com/jp/title/80168188)というムービーをきっかけにしてワークは進められ、知るべきことを知り、参加者とともに考えを深めながら、何をこそ問いとすべきかへ深めていくワークであったのでした。学んだことが自分の意見となる。自分の意見がビジョンを広げ、行動への動機へつながる。先に紹介した生徒の発言は、その結果としてのリクエスト、他者への働きかけだったのだと思います。
——その生徒に白馬での学びをまとめていただきました——-
私は3/27〜3/31 までの間、
だからこの白馬のSpring schoolでは、SDDGsを深く学び、
3日目は、2日目に学んだことを踏まえ、SDGsに関する疑問を
4日目。この日は、まず、とても大きな円の紙に、2030年にS
この5日間のキャンプを通して、私は今までSDGsの貧困や飢餓
———————————————-T.T.さん
広い視座から、知ることを知り、自分の言葉で考えを深めていった時、生徒の皆さんのモチベーションは教師の思惑など簡単に超えていくのだと改めて実感します。そういった学びに真摯に向かい合い、問いを立てて深める努力をすべきは教師の方かもしれません。
技術科の授業でも風力発電、タービンデザインコンテストをきっかけにエネルギー問題にアプローチする授業を展開していますが、このような生徒さんからリクエストをいただくと、もっとしっかりしなくてはと思います。
本校では、文科省のフレームに乗っかった授業だけでなく、教員自身の育ちと生徒へのより本物の経験の提供を願った「学びプロジェクト」が放課後にあり、教科に基づいた企画を展開しています。また、そのような自前の企画に限らず、学外にはもっとすごい企画や様々な成長の機会が提供されています。貴重な中学時代、たくさんの「価値ある人生のアンテナ」を持ってもらいたいと願っています。本物の体験が人を変えます。学ぶことで発信できます。発信することで繋がれます。つながることで世界にコミットできます。まずは本物の体験を通して学ぶことではないでしょうか。
今世界の教育業界では子どもも大人(教員)も探求的な活動が求められており、教員も日頃の授業実践を研鑽しながら、研究会や学会に発信しています。学びつつ、探求しつつ、発信することは立場を超えて今しなくてはならないことだと考えています。貴重な土日の時間、ひと昔前のような部活一色に終わるようなことはせず、有意義な生活や学び、新しい放課後の過ごし方、長期休暇でしかできない学びや海外での体験を応援します。(knumata)
→白馬International School サマースクール
※この生徒が取り組んだ自由研究の発表スライドがあります。国境なき医師団をテーマに取り組まれています。本人曰く「(要約)自由研究の学び云々でなく、国境なき医師団の取り組みについて当事者意識をもってくれる人が一人でも増えるように発信してほしい。私の名前はどうでもいい。こんな現実がよそではおきているんだということをひとりでも多くの人に知ってもらいたいです。」とのことでした。生徒の志の高さに、背筋がピンと伸びる思いがしました。