ニューデリーインターナショナルスクールで建築模型の授業を実施
国境を越えた授業実践の取り組み
インドのインタナショナルスクール(DAV school)で出張授業交流を行いました。二つの題材をインドの生徒と先生方に紹介しました。ブリッジコンテストもやりたかったのですが、よく似たコンテストをすでにされていたようでしたので、折版構造と、竹とんぼの授業を行いました。竹とんぼの授業は別項で紹介させていただきます。
国境を越えた授業交流を加速させ、教員同士の教育に関する考え、アイデア、教材のヒントなどを交換しながら次代の教育を探ろうとしています。DAVスクールは日本に対してすごく良い印象を持ってくださっていて、関西の西大和学園の高校生100名を毎年受け入れていらっしゃる学校でした。西大和学園の高校は、国際交流にも力をいれておられ欧米だけでなくアジア諸国にもたくさんの生徒さんを交流させて、いろいろな刺激を与えていらっしゃると聞きました。インドに100名を超える生徒さんを交流させたり、しかもDAVスクールと交流をもたれているところ、なかなかにすばらしい学校であると思います。
私の考えは、まずは教師同士のアイデアの交流のためのきっかけをつくりたいと考えていて、それは授業づくりをきっかけに肩肘張らないざっくばらんな交流をしていきたいと考えています。そのなかで、生徒同士の交流のアイデアがでてきたならば、授業交流を軸にした生徒交流をつくっていきたいと思っています。韓国のきょんひ中学のキムジンヌ先生や台湾の淡江高級中学の黄先生のように教育研究に熱心な先生と出会えたことを土台にして、生徒の交流(肩肘張らないアカデミックな交流)を展開しようと努力しています。ニューデリーのDAVスクールの先生方との授業交流が発展していけば、同じような展開も十分に考えたいと思っています。
DAVスクールの高校生と事前にディスカッションし、どのような教材がよいかインタビューしてありました。そして、とくに折版構造の教材(白い紙をつかった折り紙とも言えます)にすごく興味をしめしていたので、その教材をつかった授業を行いました。日本のような技術教育やエンジニアリングの要素をもった授業やアクティビティはないということもあってか、とても熱心に新鮮な気持ちで取り組んでくれたようです。
さすがだと思ったのは、「この構造物の強度を評価する上でもっとも従業なポイントを挙げるとしたら、それは何か?」と不意に質問したら、即座に「頂点の数」と返してくるところでした。日本語でいう「座屈」を説明しだしました。すばらしい生徒さんたちが通われている学校だとあたらめて思った次第です。
参加した生徒からフィードバックをいただきました。
「この活動は、私たちがさらなる知識を得るために私たちの心の扉を開く絶好の機会でした。 その構造はとても強くて、私は完全に作ることを楽しんだ」(Gさん)
(沼田)