『サピエンス全史』特別ワークショップ!
カタログの中にある静かな事柄から、今を生きる動的な隣人へ
『サピエンス全史』から学ぶ1年生社会の授業の記事をきっかけにして、NHKさんと河出書房新社さんが、取材に来てくださいました。『サピエンス全史』の著者であるハラリさんは、次世代の子ども達のためとして新しい本を河出書房新社さんから出版されています。『人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった』ユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社です。
今回、特別授業ワークショップに参加した生徒の皆さんは2年生。昨年は篠原先生の授業ですでに『サピエンス全史』に触れていますが、新刊の『人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった』を事前に読破してきてもらって、生討論するという大学のゼミのような特別空間でした。
「書籍を読んだ感想は?」
「新しい本を読んで、過去の授業で取り上げたときとは印象が変わった?」
「認知革命について新しい発見はあった?」
など、篠原先生のまじめな問いかけにたいして生徒たちも、自分の言葉で考えながら真剣に発言されていました。空想したり妄想するちからが、カタログの中にある静かな事柄から、今を生きる動的な隣人、今そこで起きている事件に変えていく。
「小学校のときは歴史は暗記科目で、単語を詰め込んだから点数がとれたけど面白くなかった。」
「中学になってからは、考える歴史になった。その時代になりきって考えるから、自分のこととしてとらえられる。一番身近な科目になった」
と生徒たちは言います。私は、この生徒たちの発言を聴きながら、E.H.カーの『歴史とは何か』の一節「歴史家と事実の間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去の. 尽きぬことを知らぬ対話」のを思い出してしまいました。
「自ら歴史を学ぼうとしている生徒」と篠原先生もおっしゃっていますが、篠原先生も生徒たちも歴史の中に生きているだけでなく、未来を創り出す主人公であることを感じずにはいられませんでした。NHKで放映されるのを楽しみにしています。(沼田)
Changing your static Historical Facts to Dynamic Stories of the Present
NHK and KawadeShobo came to our school in order to interview our students and Shinohara sensei. Shinohara sensei gave a special lesson of “Sapiens: A Brief History of Humankind” with four students.
When Shinohara-sensei asked serious questions, the students were thinking and talking seriously in their own words. The power of “imaginary believes” brings transforming of the static historical facts in the catalog into a dynamic story that lives in the present.
Students said,
“In my elementary school, history was a subject that could be completed by memorization. My score was good in my history subject, but it was a boring subject. However,in this school, this subject became a thinking subject. I could think about historical facts as if I was in that time period. It’s the most accessible and relatable subject.”
As I listened to the students’ comment, I was reminded of a passage from E.H. Carr’s “What is History? It is a never-ending dialogue between the present and the past”.
Shinohara-sensei always says, “These are students who are trying to learn history on their own.”
I am looking forward to watching the program on NHK. (Numata)