地球を「岩圏」「水圏」「気圏」に分けたとき、私たちは通常「岩圏」の上で生活しています。でも、生物全体としては、深海から大気圏の上層までを居住空間(生物圏)としています。ですから人類は岩圏の表層(地面)にへばりついて生活していると言った方がいいでしょう。
さて、3年生は今年も理科Ⅱで「岩石標本」を作成しました。提出された標本のクオリティ-の高さにびっくりしています(写真)。
授業で学んだ「火成岩」「堆積岩」「変成岩」 をしっかり集め、さらに頑張った人は30種以上の標本を提出する人もいました。収納箱もオリジナルな手製のものが多かったように思います。
これらの「岩石」は先にふれた「岩圏(岩石圏)」から採集されたものです。つまり、みなさんはまさしく多様な「地球のかけら」に触れ集めたのです。この学びは考えてみれば、地球人としては当たり前の学びです。なぜなら、私たちの住んでいる星・地球の物質を知ることになるのですから。みなさんが住んでいる家の間取りや机、タンスの引き出しの収納物を知っていることと同じです。
今回、ハンマ-で岩石を割って新鮮な面を表(おもて)にして提出した人も多いです。自分の努力で割って観察したということは、あなたはその部分の観察をした最初の人類だということも心に刻んでおきましょう!
《生徒の感想より》
岩石標本をつくる課題があると聞き、初めはわざわざ川へ行って石を拾ってくるなんて面倒くさいという気持ちがあった。そして自分に石の種類なんて見分けられるんやろかという不安も大きくあった。
しかし、学校から配られた本「京の石」やネットで調べたりして、結構石の種類は見分けられるようになった。
また、四条河原町などで建物の石材などにふれた時に「あれは花崗岩や」とか「斑レイ岩」とか無意識に鑑定している自分には笑った。河原に行っても「あのツルツル感はチャ-トやな」とか「砂粒の大きさやし砂岩」と、これまでとは違う見方のできる自分にびっくりしたこともあった。
いろいろ大変な時間と労力がかかった課題だったが、岩石標本が完成したときの達成感はものすごいものがあった。後輩も是非がんばっていい作品を完成してほしい。
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岩石を採集するまでは全くどれが何の石なのかさっぱり分からなかったけど、何時間も石を探して観察していたら、何となくチャ-トや砂岩、泥岩はわかるようになってきて楽しくなってきました。
そして、何より今回の岩石標本を終えて一番思ったことが、生まれて初めて転がっている石とかを真剣にみたということです。
今まで本当に石とかに興味がなくて、転がっていても特に気にしないって感じだったのに、この課題をやってからそこらへんに落ちている石を見て、もしかしてこれは~岩かなと考えるようになりました。
今では、そう考えるようになった自分が何となく嬉しいように感じます。
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最初、石集めるの大変そう・・・と思っていました。暑い中、石を拾いに行って分からなかった種類もどんどん「京の石」やテキストを読んでわかるようになって面白かったです。
いざ拾った石を分ける作業をしてみるとチャ-トばっかりだったりと途中苦戦するところもありました。
結果、こういう課題をするのは久しぶりだったので難しいこともあったけど貴重な体験ができたなと思います。
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岩石の種類や大きさは川や場所(上流、中流など)に関係しているということがわかりました。
また、岩石を拾った3か所すべてで陶器やレンガ、屋根瓦が見つかりました。ペットボトルなどもありポイ捨ては絶対にいけないなと思いました。
最初は乗り気じゃなかった岩石標本もやっていくうちに楽しくなって、毎年あればよかったのになぁと思うほど面白かったです。
これからは河原に行ったら岩石の種類を意識してしまいそうです。ありがとうございました。
While the Earth is divided into the Geosphere, the Hydrosphere, and the Atmosphere, we usually just live on the Geosphere. But all the living things can be found living in places from the deep ocean to the Atmosphere. Only humans stay living on the Geosphere.
The 3rd year students made a display of some rocks for a project in their science classes. The quality of these projects was very high, and they displayed more than 30 types of rocks, such as igneous rocks, sedimentary rocks, and metamorphic rocks. The rocks were displayed in a variety of ways in boxes.
The rocks were collected from the Geosphere, so you could say that they were able to collect parts of Earth. Of course, this was a way for the students to learn about the planet that they are living on, and what makes up this planet.
A lot of the students used hammers to break the rocks and show a new side of each rock. This would mean that they were probably the first person to ever see that side of the rock.
《Words》 深海 deep ocean、もちろん of course、岩圏 geosphere、水圏 hydrosphere、気圏 atmosphere、火成岩 igneous rock、堆積岩 sedimentary rock、変成岩 metamorphic rock