ハワイ島などで噴火したマグマが海中に流れ込む映像がときどきテレビで放映されます。そんな場所ははるか遠くの場所での話に感じますが、実は学校の近くにもあるのです。
右の写真を見ると、中央の大きな岩石はどこか丸みを帯びています。下部にペンが置いてあるのでおおよその大きさもわかると思います。だいたい横幅が70cmほどでしょうか。これが、海底などの海域でマグマが噴火してできた岩石です。岩石名は玄武岩の一種の緑色岩(greenstone)というものです。
海底などで1000℃ほどの高温のマグマが噴き出すと、表面は海水にすぐに冷やされ、まるでシュ-クリ-ムの皮のようなものができます。
ところがマグマは地下から次々と湧き出て皮を破り、そこからマグマが吹き出し新たに皮ができます。これが繰り返されるとまるで、枕を積み重ねたような状態となります。これを「枕状溶岩」(pillow lava)と言います。真ん中の2枚の写真がその崖のようすです。
岩倉の北方に貴船神社がありますが、その奥の院のそばにも「つつみヶ岩」と名付けられた岩があります(写真下)。これも「枕状溶岩」です。鞍馬寺の魔王殿付近では海山上の石灰岩中に当時の化石まで見つかります。
今から2億年ほど前に起きた海底の火の祭典が岩倉にもあるとは驚きです。学校から徒歩5分、この場所わかりますか?
We can often see videos of magma flowing in places such as Hawaii, and it seems like it only happens in far away places, but it actually happened close to school.
In the photos you can see large rocks that were formed from magma in the bottom of the sea. Because of its color, it is called “greenstone”.
The magma is about 1000℃ when it erupts at the bottom of the sea. It very quickly cools and looks like a cream-puff. Then more lava adds more layers to the rock, which is called “pillow lava”.
Next to Kibune Shrine, which is north of our school, you can see an example of a rock made from pillow lava. It’s hard to believe, but about 200 million years ago this area was under a sea.