本校の校舎建築の特徴のひとつは「コロネ-ド」です。これは「列柱廊」とも言われ南北に約200m連続します。
この小径は、季節、太陽高度、雲量とともに光と影が微妙に変化します。
「光の中の光。光の中の影。影の中の光。影の中の影。その多様な光のかたちの内に建築空間は生成する。」(『空間と表現』)
本校を設計された香山壽夫氏の一文です。実際、この小径の明るさと影は絶妙に変化します。外部空間でありながら天井があり、柱列による影が生まれ、よって少し暗いがゆえに心が落ち着きます。
登校する午前8時頃の生徒のみなさんは、これから始まる1日の学校生活に想いを巡らせながらこの小径を通過し、各々のHBに散らばっていきます。午後3時半頃、少々疲れた表情の生徒のみなさんは各HBから集い、同志集団を形成したりして、この日にあった出会いや出来事などを交流しながら家路へと向かいます。
このように考えると、このコロネ-ドは、単なる小径ではなく、人と人がつながり、離れ、またつながるように見える「1本のブドウの蔓(つる)」のようにも思えます。
One of the characteristics of our school buildings is the colonnade, a small lane that runs for 200m north to south outside the buildings.
This lane changes with the seasons, depending on the sunlight and shadows, and the time of the day.
At around 8am, the students, full of energy, walk up the lane as they start their day. Again, at about 3;30pm, the students walk back down the lane as they head home, feeling a little tired and thinking about how they spent their day.
The lane is not only a colonnade, it’s like a vine that links the students to each other.