1月14日の早朝、本校は「白銀の世界」となりました。比叡山はすっかり雪化粧し、山の南北斜面と同じ「三寸勾配」の屋根をもつ宿志館との風景の競演が見事でした。そして立志館西側の岩倉川沿いでは、ケヤキの木が雪の花を満開に咲かせていました。
さて、ケヤキの樹形は、よく「竹ぼうきを逆さにした形」と表現されます。それで思いつくのが私たちの胸中にある臓器「肺」です。
新緑の頃、ケヤキの葉は枝の先端に多量の葉をつけ、二酸化炭素と酸素のガス交換のための表面積を確保します。このことは1年生の理科「光合成」の単元で学びます。
3年生の理科の「人体生理」では、ヒトの身体のしくみについて学びますが、その中で「肺」の働きとしくみとして、1本の気管が気管支にわかれ、末端の毛細気管支では約25万本に分かれると学びます。
気体交換のシステムは違いますが、樹木も肺も気体交換現場という点では同様です。
右下の図は「肺」の図をわざと上下逆転させた図です。まるで双葉に見えます。
このように「形の科学」に注目するとまったく別の分野のあるものとの類似性を発見したりします。
みなさんも日常の生活で、”ものの形状”に注目すると新たな発見につながるかもしれません。
On January 14th, it had snowed in Iwakura. The snow on Mt.Hiei and on the roof of the Shukushikan building, which was built with the same angles as Mt. Hiei, made quite a beautiful scene. Also, the snow on the Zelkova trees along the Iwakura River made it look like they were blooming.
It is said that the Zelkova tree looks like an upside down broom.
This can also make us compare it to a human lung, which has many bronchial tubes that look like branches on a tree or leaves on a tree.
It’s interesting how different things in nature can seem to be so alike.