校地にも人工芝の場所が増える中、天然芝のエリアでは植物どうしの熾烈な生き残り競争のドラマが日々展開されています。
芝生からすれば、他の植物の侵入は”招かれざる客”ですが、侵入するほうからすれば、”別天地への進出”です。そして所構わず侵入するものもいれば、芝生の繁茂が弱く少し湿っぽい所を狙ってやって来るものもいます。後者の代表的なものはオオバコ(オオバコ科)です。「車前草」とも言われ、昔は牛車などの通り道にも多く観られたのでしょう。
シロツメクサは、クロ-バ-という別名の方が有名かも知れません。昔4枚の小葉を探した人もいるでしょう。漢字では「白詰草」で、もともとオランダからガラス製品を運ぶときに詰めた緩衝材としてこの草を利用したと言われています。実は、この植物が芝生地に侵入すると厄介です。マメ科のため根に根粒菌をもち共生して生活しています。そして茎が横に這うため、上部を刈っても根・茎は残り、さらに勢力を増してきます。芝生地の整備は大変ですが、継続的に対処する以外はありません。
この9月という時期、3年生はこの植物の熾烈なドラマが繰り広げられている芝生地の上で、学園祭や輝舞祭本番に向けての「青春ドラマ」を展開します。こちらのドラマは感動あり、涙あり、そして確かな成長ありです。そんな中学生の姿を足下の植物たちは、踏まれながらもきっと心から応援してくれていることでしょう。
While there are many parts of the school that have become artificial grass,a large number of places are covered with natural grass, where dramatic battles go on between the various plants. The patches of grass may see this as an invasion. One plant that likes to invade on the grassy areas is the Plantain, which can also often be found on the side of roads. Another is the Clover, which many people believe is lucky if found with four leaves, The clover plant puts bacteria on the roots of legumes around it and slowly takes them over.
It’s as if, as the students prepare their own dramas for the school festival, the grass below them is staging its own dramas.