同志社の建造物は「赤レンガ」が特徴的です。
この時季、今出川校地の同志社礼拝堂、彰栄館、有終館などのレンガと新緑が絶妙の組み合わせだったことを思い出します。
ここ岩倉校地でも、落ち着いたレンガ色と若葉の新緑がことばで表現できない味わいを醸し出しています。
ところで、レンガ壁をよくみると、縦6cm、横1cmほどのわずかな隙間が見つかります。この隙間がレンガ裏とつながっています。実はレンガ壁の裏側は空洞になっていて、ここの空気の層が「断熱」の役目を果たしているのです。建物の室内に外気温を伝えにくくする工夫です。この仕組みを「外断熱工法」と言います。つまり、夏はより涼しく、冬はより暖かくする工夫という訳です。節電や地球温暖化防止にも役立っています。
さて、この隙間にいち早く気付いた動物がいました。ミツバチの仲間です。以前この隙間から頻繁に出入りしていました。また、最近アブラコウモリがこの隙間に入り込んだという目撃情報も飛び込んできました。
自然界の生物も、雨風がしのげて快適な空間を巧みに利用しているのです。その知恵に脱帽です。
Many of the buildings on each Doshisha campus are built using a distinctive style with red bricks. Examples of this are the original Doshisha Chapel, Shoeikan and Yuushukan. The buildings on the Iwakura campus are the same. You may notice that, at certain intervals, there are gaps of 6cm×1cm between the bricks. These are air vents that allow the heat to escape in summer and keep the cold in out in winter. These gaps also provide a hiding place for bees and small bats.