立志館の入口では10匹の金魚が、生徒のみなさんや訪問の方をお迎えしています。風の到来があれば、楽しそうに右に左にとゆらゆら揺れています。
この紙でつくられた金魚は、「金魚ねぶた」と呼ばれ、青森県のねぶた祭りには欠かせないものだそうです。起源は江戸末期で、昔は灯籠として利用されたと言われています。よく見ると背びれはなく、胸びれ様のものがひらひらととても優雅です。
この「金魚ねぶた」は、2003年9月29日に風間浦村立風間浦中学校のみなさんが、本校を訪問された時に届けられたものです。その時に同時にいただいた資料には次のように記されています。
「『金魚ねぶたの由来』ねぶた祭りでは主に小さな子どもたちが持ち歩き用のねぶたとして使われていました。金魚ねぶたの形は、江戸時代から津軽地方で飼育されていた『津軽錦』という金魚がモデルになったと言われています。真ん丸い胴体と立派な尾びれがあり、背びれのないのが特徴です。金魚ねぷたは人形ねぶたの元祖と言われています。」
明治初期には、たらいの中に水を入れて「金魚ねぶた」を棒状のもので持ち上げ、火を灯して玄関先に飾ることもあったようです。同志社創立者の新島襄は、風間浦村に立ち寄った際に「金魚ねぶた」と出会ったのでしょうか。みなさんも是非、風間浦中と本校の心のこもった文化交流に思いを馳せてください。
As you enter the Risshikan building, you can see paper goldfish hanging from the ceiling and moving with the wind. These paper goldfish are used as a part of the Nebuta Festival in Aomori Prefecture, and were given to the school by the visiting members of Kazamaura Junior High School in 2003. It is said that they originated in the Meiji Period as lamps that were displayed in front of houses or carried around by children during the festival. We wonder if Mr. Nijima ever saw them?