4月の岩倉川沿いはソメイヨシノ並木の花々で酔いしれます。本来ならば4月中旬の理科フィ-ルドワ-ク時にも、満開を過ぎたソメイヨシノの花々と出会うことができるのですが、今年は季節の移り変わりが2週間ほど早く、すでに葉桜の状態です。
この変化は野鳥の世界にも影響しているのでしょうか。
4月19日の朝、校舎を清掃されている方から「こんな鳥がベランダにいるのですけど…」と連絡が入りました。
その場に行ってみると、夏鳥として日本に飛来するキビタキのオスがいました。かなり接近しても逃げないので、すぐ近くで様子をうかがうと、ガラス窓に衝突したのか少ししんどそうです。暗い箱の中で少し落ち着かせてみようかと手を近づけると、元気に立志館北側に飛び立っていきました。
キビタキという鳥は、冬の時期はフィリピンなどの東南アジアの国々で越冬し、繁殖のために日本に飛来してきます。5月頃から夏にかけて森や林でとても澄んだ美しい鳴き声が聞こえたら、このキビタキの声かもしれません。
(注:さえずりの声はあまり規則性がなく結構複雑です)
来るGWのひとときに、是非自宅周辺の野山でも野鳥観察(バ-ドウォッチング)をしてみて下さい。10倍ほどの双眼鏡があると便利です。