本校理科では、季節の移り変わりに伴う自然の変化に敏感な感覚を育むために、学内を歩き回り『理科川柳を考えてみる』という時間を適宜設けています。実際は川柳、短歌、俳句、詩、短文…など自分で考えた独創的なものなら何でもよいことにしています。
生徒のみなさんは、思い思いに学内に散らばって、自分に最適の現場を探します。そして、その場で考えた構図、画角などを考え、ベストショットを撮影し、その写真に添えて川柳を考えます。
イチョウの黄葉の落ち葉を集めて、花弁のようにつくり…
いちょう散り
花となって
また生きる
と記された感覚には驚かされました。
また、巨木の幹に這い上がるツル性植物に対して…
這い上がれ
根っこから のしあがれ 大木を
下剋上を巻き起こせ
など、中学生ならではのエネルギー を感じる作品も数多かったように思います。
私たち教職員の感性も、このような生徒のみなさんの瑞々しい感性に触れることで、研ぎ澄まされていくものだと思います。