11月22日の夕刻、岩倉移転前の中学の本拠地、今出川 校地で、中学生の有志のみなさんが工夫して作成してきた「プロジェクション・マッピング」の催しが開催されました。
良心館南壁には「キリストの降誕」の物語が、彰栄館北壁には「同志社の歴史」が映し出され、講義が終わり行き交う大学生などが、「わあ、きれい!」とか「中学生の作品とは思えないね」と語り合っていました。
下記に指導担当の反田教諭からのメッセ-ジを掲載いたします。
今回のプロジェクトは「同志社創立150周年記念事業」の一環として企画提案し、企画が認められました。プロジェクション・マッピングの制作メンバーは、「学びプロジェクト」として募集し、1年生から3年生まで17名の生徒が参加しました。本校では2019年度から毎年12月に「学びプロジェクト」で制作したプロジェクション・マッピングをグレースチャペルに投影してきました。このノウハウを活かし、11月下旬から点灯される大ツリーのイルミネーションとあわせて今出川キャンパスにある大学の良心館などの建物にプロジェクション・マッピングを投影することを企画しました。
同志社創立150周年記念にかかわる内容も含めたプロジェクションマッピングで、大ツリーのイルミネーションを盛り上げるとともに、学内だけでなく一般の方にも楽しんでもらうことを考えて制作することとしました。テーマは「キリストの降誕」と「同志社の歴史」です。また、この企画は中学生の創造性の育成やICT活用スキルの向上にも十分寄与するものであると考えました。
キックオフは9月10日(土)にZoomによるオンラインミーティングで行い、企画の概要とプロジェクション・マッピングについての制作方法を解説しました。
(参照:「中学生によるプロジェクションマッピング制作チームが始動」
U R L:https://150th.doshisha.ed.jp/150th-info/detail/156 )
学園祭が終わり、10月に入って、いよいよ本格的に制作に取り組み、Teamsのグループで情報を交流しながら完成まで約3ヶ月進めてきました。
10月末には二条城や平安神宮などのプロジェクション・マッピングをプロデュースしておられるNAKEDのGeneral Managerである中川伸作さんを招いてプロのお話を聞くセミナーをオンラインで開催しました。多くの生徒の皆さんから制作についての質問が出て、有意義な学びの時間となりました。
制作過程において、「キリストの降誕」を担当したグループでは、iPadで絵を描いたり、描いた絵をどのように動かしたり見せたりするか、また場面と合わせたB G Mの選定など、何度も制作をやり直すなど苦労も多々ありました。また「同志社の歴史」を担当したグループでは同志社の変遷を白黒写真から現代に繋げるということで、白黒写真のカラー化に取り組みました。年代別に写真を分類し、A Iでカラー化しましたが、そう簡単なわけではありません。A Iでカラー化した画像をさらに現実に近い色合いに近づけるため、現存している建物の写真を探したりしながら色を塗ったりして、色彩調整を行う作業は大変でした。1枚の写真のカラー化に1日から2日を要することもありました。
150周年のロゴは、2021年夏の東京オリンピックのドローンによる光の演出をヒントに光のドット(点)が集まってロゴを形成するという細かい作業を一人で行ってくれました。
このようにしてプロジェクトメンバーの力が結集した結果、見事なプロジェクション・マッピングができあがったのです。
(参照:「11/22 同志社中学校生によるプロジェクションマッピングを上映します」
URL: https://150th.doshisha.ed.jp/150th-info/detail/180)
なお当日の様子は「京都新聞」11月24日付朝刊市民版でも大きく紹介されました。
(学びプロジェクト担当:外村 拓也・反田 任)