測って、つくって、数式にする 未知の形を探る数学

永原氏(東京科学大学)とAnders Blomqvist氏(スウェーデン・KTH王立工科大学)、二人の先生をお招きします
二人の数学の研究者が同志社中学に来て授業をしてくれることになりました。おひとりは、東京科学大学の永原健大郎氏です。数式を使って、生き物の模様や成長のしかたを考える数学を研究していらっしゃいます。もう一人は、スウェーデンのKTH王立工科大学にある「科学の家」で学びの活動をつくっておられるアンダーシュ・ブロムクヴィスト氏です。もとは生命科学の研究者で、薬の開発にも関わっていたそうです。正直に言うと、話をもらったときは半信半疑でした。現役の研究者のお二人が、アンダージュ氏は国をまたいで、中学生のために手を動かす授業をしにやってきてくださいます。そうそうあることではありません。
授業のテーマは「測って、つくって、数式にする」です。その日みなさんは「数学星」という星の発掘調査員になリマス。遺跡のような未知の形があって、見えているのはその一部だけ。残りはどうなっているのか。それを、自分でつくった道具で測りながら予想していく。長さや角度を集めて、図やモデルにして、数式で表してみる。測って、つくって、数式にする。これをくり返しながら、見えない全体の形に近づけていきます。答えが先にあって、それを教わるのではありません。自分の手で道具をつくり、自分で当たりをつけて、確かめる。私は、この進め方そのものが探究的でワクワクします。
永原氏は、高校生のときに方程式の解が図形としてきれいに並ぶのを見て、数学の道に進んだとおっしゃいます。数式が、計算の道具であると同時に、形や模様を語る言葉にもなる。その感覚を次代の生徒たちと分け合いたいとおっしゃていました。アンダーシュ氏は、世界中の先生と組んで「科学はおもしろい」を伝える場をつくってきた方で、手を動かして学ぶ授業の設計に長けておられます。研究する目と、学びを組み立てる目、そのお二人が一つの教室にやって来られます。
筆者の大学のつながりで来てくださることになりました。中学生のうちに、現役の数学研究者と同じ机で手を動かせる時間は、めったにありません。ぜひ参加してほしいです。7月16日の午前、第一会議室で待っています。(沼田 和也)
※スウェーデン王立工科大学(KTH)/KTH Royal Institute of Technologyは、東京大学と「戦略的パートナーシップ協定」を締結していたり、東京科学大学(旧 東京工業大学と旧 東京医科歯科大学が統合し設立)とも、全学的な「学生交換協定」を継続・締結している世界的に有名な大学です。






