先週の土曜日3月14日は「円周率の日」でした。
日本ではあまり有名ではないですが、アメリカ・NYにある数学博物館のSNSでは、毎年3月14日に「π(pi ) day」の配信があります。英語で、π=pi、ピザ(パイ)と発音が同じなので、ピザを食べて円周率の日をお祝いすることもあります。 今年、Harvard大学の数学科研究室(Harvard Department of Mathmatics)でピザを食べるイベントが配信されていました。
本校の数学博物館には、5万ケタの円周率ポスター(ドイツ・数学博物館)をはじめ、円周率が書かれたTシャツ(ドイツ・数学博物館)、マグカップ(NY・数学博物館)があります。


円の形は、馬車や牛車の車輪など大昔から人々に身近な存在でした。
車輪を作るため、直径と比べて円周部分はどれくらいあるのか、つまり円周率を求めることが必要になりました。最初は、正多角形の周と比べて円周を求める方法が使われました。正6角形を円の内側と外側に書くと、円周は2つの正6角形の間の長さになります。それで円周率は3より大きく3.46より小さいことがわかります。正6角形を正12角形、正24角形、辺を2倍にしていき、正96角形まで計算して、円周率を3.14まで求めたのが紀元前3世紀のアルキメデスという科学者です。
その後、円周率を厳密に求めることが数学者の研究テーマの一つにもなりました。
一方、日本では江戸時代が終わるまで鎖国をしていたこともあって、「和算」と呼ばれる独自の数学文化が発展しました。関孝和(せきたかかず)は1680年ごろ、当時日本で3.16が使われていたのを3.14が正しいことを証明し、それ以来日本でも3.14を使うようになりました。建部賢弘(たけべかたひろ)は1722年、当時の世界記録である41ケタまで円周率を計算しました。

以上、円周率の日にちなんだお話を紹介しました。AI技術も含めて科学はこれからも発展していきますが、その大元には数学があります。実は私たちの身の回りにあふれている数学を、皆さんが興味を持って学び続けてくださることを願っています。
(数学科 園田毅)



