STEAM秋季講座25

つくるまなぶ京都町家科学館とのコラボレーション
つくるまなぶ京都町家科学館は、その名の通り町家をリノベーションして地域に根ざした空間からスタートしています。子どもたちの興味関心が科学やものづくりと出会う場としての町家という新しい空間の提案でもあると思います。科学は特別な研究所の中だけでなく、ものづくりも専門的な機会でしかできない遠い離れたものではなく、私たちの身の回りに息づいています。そのことを実感させてくれるのが町家科学館の教育的なビジョンです。町家科学館が掲げるキーワードは 「つくるまなぶ」でして、子どもたちが手を動かして、石を磨き、火を灯し、光を分け、立体を組み立ててい情景が浮かびます。その時に大切なことは、予定調和的な実験でもなければ完成品としての作品ではなく、過程の中で生まれる問いや「あっ!」っていう気づきです。
なぜ磨くと光るのか?
火はなぜ燃え続けるのか?
光を分けるとどんな秘密が見えるのか?
こうした根源的な問いが科学的な理解」へとつながり、自分自身の気づきへと変わっていきます。
また、町家科学館の活動は、単にイベントを提供するだけではありません。同志社中学校・小学校とのコラボレーションが、地域と学校が共に子どもの探究を支えるモデルをつくろうとしていて、
それは、学校が持つ教育システムと科学館が持つ市民的に開かれた知性の両者が重なる”博学連携”の一つであり、また、正解を「蓄えるだけの学び」から世界(外界)に「問いかける学び」が生まれるチャンスがあると思っています。
この秋のSTEAM講座が始まります。手でつくりながら考え、自分の問いを社会につなげてください。(技術科 沼田 和也)
カラフルキャンドルをつくろう ―火の科学と歴史―
ドット絵から立体へ ―積層クラフトしよう!
カメラの原点 「カメラ・オブスキュラ」をつくろう
光ファイバーで星座をつくろう ──「分光」でせまる宇宙の謎



