廊下に広がる学びのスイッチ「STEAM教材博物館」の拡充

博学連携の新たな試み
日本私学教育研究所紀要2025年 P.1100をごらんください。
本校のメディアスペースを博学連携という視点からいかにメディアスペースに価値をつけていくのか挑戦を書いたものです。
教科センター方式を採用してすでに15年がたとうとしています。数学教材、理科教材、技術教材など手作りの教材展示に尽力してきました。生徒の作品や教員の手作りの教材展示を越える取り組みに挑戦しています。
本稿は、上記の背景にし、「教材の展示」、すなわち教材を並べるだけの展示から、地域の施設や外部の研究者とも力を合わせて、校舎全体を「学びの教材博物館」として育てていこうという試みです。たとえば、技術の分野では宇宙に関する教材やプログラミングを充実させ、子どもたちの「本物を触る体験」を広げています。また、京都の町家を活用した科学館とつながり、地域の人々と一緒にワークショップを行うことも始めました。さらに、本校独自の「学びプロジェクト」を活用することで、学年や教科の枠をこえた交流が生まれています。「なぜだろう?」と感じ、そこから探究を広げていくためのきっかけになります。学校の建物そのものが、生徒たちにとっての“学びのスイッチ”になっていくことを目指しています。(教頭 沼田 和也)



