自分に問いを投げかけて新しいアイデアや仕事を見つける
「実際に起業家の方のお話を聞いたのは今回が初めてでした」
京都市産業イノベーション推進室のおかげでユース・アントレプレナーシップ・プログラムを授業で実施することができました。これは京都市が進めるスタートアップ・エコシステムの一環であり、若手起業家による講演やワークを通じて、次世代の起業家精神を育むことを目的としています。22日(水)に探究(技術)の授業で2年生対象に行われました。今回、講師として、株式会社SOU代表取締役の松嶋佳奈子氏と、株式会社水玄京共同創設者の柴田実氏のお二人に、お話をしていただきました。
株式会社水玄京(Suigenkyo)の柴田氏は、日本の伝統工芸品の普及と職人支援を目的とする会社です。京都を中心に全国の職人さんや法人と提携し、数多くの工芸品を取り扱っておられます。職人さんが製作に専念できる環境を整え、消費者への販売プロセスをサポートすることで、日本のものづくりの魅力を国内外に発信しておられます。
松嶋佳奈子氏は、若者の自己実現を支援する事業に取り組んでおられ、「可能性を諦めない社会」を目指し、伴走支援を行う株式会社SOUにて伴奏しておられます。
京都市が取り組むこのプログラムは、京都という地域に根ざしながら次世代を担う主人公を育成する重要なきっかけとなります。本校でのユース・アントレプレナーシッププログラムは、生徒たちに起業家精神のみならず、未来の主人公としての可能性を発見する場となりました。今後、京都市と学校、教育と地域の企業が手をとりあって、若者たちを応援する活動を展開していく予定です。(技術科 沼田 和也)
以下は、生徒の気づきnoteからです。
・「私は自分から何か行動する・何かを決断するのが苦手で、いつも友達や家族に判断を任せて自分は特に何もせず相槌を打っていただけでした。私が選んだり提案したことによって、物事がうまくいかなくなってしまうのが怖いからです。けれど、今回柴田さんのお話しで、自分がやりたいことを親しい友達と楽しく、一生懸命にしているのを聴いて、私も失敗したりうまくいかない可能性があっても、自分がその時その瞬間にいいなと思った直感を大切にして自分から行動して、自分から物事と関わって、影響させて、日々の生活の中でもっと疑問を持って、興味を持って夢中になって過ごしたいと思いました。」(2年藤井)
・「日本の工芸品を海外に発信する現代のSNSを活用してやっているのが凄いと思った。 ひな人形は海外で知られていないからショートや動画で認知度を上げていこうとする行動力も凄いなと話を聞いて思いました。 和風のカップが10万円ほどして本当に「そんな価値があるのか?」と自分も最初は思いましたが動画を見てよりカップの価値を前より感じられた。写真で見るより動画を見て信頼を勝ち取るそして買ってもらう。動画や広告を職人さんに無償化で行うのも他にはないアイデアだなと思った自分も柴田さんの様に別の視点や考え、疑問を抱いてアイデアを作っていきたいと思いました。 起業してからより楽しくなったと柴田さんは言っていた自分も仕事に就くとしたら自分が楽しいと思えるような職に就きたいなと思った。疑問をもったらもっと良くなると言われていた。自分に問いを投げかけて新しいアイデアや仕事を見つけることも大人になったら後悔がないのだと思った。」(2年松井)
・「工芸品を日本ではなく、視点を変えて世界に向けて売ろうという発想がとても面白いなと思いました。そして、職人さんを第一に考えながらSNSなどの駆使されていることに感心しました。またその動画が、思わず手を止めて見入ってしまうようなものでした。知ってもらうところから売るところまで、自分たちの手で一貫して行っていることがすごく良いなと思いました。また自分たちで一連のことをすることで、どうすればより売れるのかなどを考察して次に繋げることができるのではないかと思いました。日本のためになることをしたいという思いが、私には到底考えられないことだったので、そういう考えもありなのだなと思い、自分の視野が広がった気がしました。私は今まで、起業は大変なことだらけなのだと思っていましたが、お話を伺って、悪いことばかりではなく自分の意思で働けて、楽しくやりがいのあることでもあるのかなと感じました。大人になってから、友達が大切な財産という考えが面白いな思いました。また、日常生活の中のたくさんの疑問を持ちながら生活したいです。」(2年田中)
・「今まで起業のことは少し興味があったけど実際に起業家の方のお話を聞いたのは今回が初めてでした。今日、柴田さんのお話を聞いて行動力、って大事だなと思いました。自分は⚪︎⚪︎したいと思ってもやっぱりいいや、となってしまうことがよくあります。そして、後でやっぱりしとけばよかったとなってしまうので今できることは今のうちにやり、してみたいと少しでも思ったことを無駄にせず取り組んでいきたいなと思いました。貴重なお時間をありがとうございました。」(2年早川)
“・「確かに日常に「?」を持つことはすごく大切だと思いました。
YouTubeに出てくる広告が意外と高い値段をしていてそれが頼まないから自分たちでどうやったら宣伝できるかなどを考えていていいなと思った。
人形を作っている動画であんなふうに形を取って作っているんだなと思った。
どうやったら自分たちの会社がみんなに知ってもらえるか工夫しててSNSの投稿とか自分たちで考えて実行していてちゃんと宣伝できていたのですごいなと思った。」(2年文)”