自然環境に優しい水循環装置を目指して
サイフォンの原理を活用した寺石さんの挑戦
2年生の寺石さんは、自由研究(探究)のテーマとして、「自然環境に優しい水循環装置」の製作を行いました。この研究では、電力を使わずにメダカの水鉢で水を循環させるシステムの構築を目指し、サイフォンの原理を応用して装置を試作されました。問題解決にむけて解決プロセスの改善を繰り返し、創意工夫を重ねた素晴らしい取り組みでした。
「水循環装置は、見た目は簡単に作成でき、すんなりと完成すると思ったが、非常に難しい装置であることが解りました。
そこで、改めてインターネットで水循環装置を検索し、閲覧を繰り返すと、皆いろいろと検討を重ねているように思われました。その中で、いくつかの動画では、吸込み側に水中モーターを設置しているものもありました。それらは除外したとしても、成功している人もいるのでいつか成功させたいです。今回の実験を踏まえて、PETボトルに穴を開けても内部圧力と外部圧力が一定であった場合、「水がこぼれない」ことを、実験を通じて理解することが出来ました。また、このことは、災害などで非常時の水の利用方法に有効な手段だと考えています。実験や物作りは、上手くいかないことが多いけれど、成功したときの喜びも大きいと思います。そして、実験や物作りを行っていると色々な違うアイデアが生まれてくることも楽しいと思えました。」
と、コメントしておられます。
環境問題への関心、問いを自分でつくり、様々な試作を繰り返す忍耐力、科学的な思考やものづくりのマインドと言い、創意工夫のあふれる挑戦であったと思います。(技術科 沼田 和也)