振動がエネルギーに!
圧電素子が生み出す新しいアイデア
技術の授業で、圧電素子を活用した装置を制作しました。ビー玉が圧電素子に衝突する振動を利用して電流を発生させ、LEDを点滅させるというシンプルな装置です。圧電素子は、振動や圧力によって電流を発生させる特性を持つパーツです。ビー玉の衝突エネルギーを圧電素子に伝わり、そのエネルギーでLEDを点灯させます。生徒たちは、わずかな振動でもエネルギーを生み出せる仕組みに驚いていました。
・「なんで光るの!すごい!」
・「ビー玉の衝撃パワーで電気がおきんの!」
と驚く生徒たち。生徒たちは圧電素子の可能性に着目し、次のアイデアにつなげていきます。通りを歩くだけで振動を利用して電力を生み出す発電装置や、聴衆がジャンプしたりリズムを取ったりする動きで、振動を電力に変換し、その場で音響や照明の電力を補う仕組み。実はこれらはすでに設置されている例ではあります。「サポーターのジャンプで発電 スタジアムに床発電システム導入」もその例です。
技術の知識を学ぶだけでなく、それを「応用して未来を創る」という探究のマインド、創造のきっかけとなればと考えて授業を提供しています。その地に足がついた経験と発想力につながることを願っています。(技術科 沼田 和也)