北校地エリアには83種もの木本が確認されています(2011.3同志社高校生物部調査)。調査後に植樹したものや種子が飛来し生育したものもありますので、現在はもっと樹種が増えているでしょう。
さて、「針葉樹」と言えば、マツ、スギ、ヒノキの名が浮かびますが、実は右の植物も針葉樹の仲間です。名前は「ナギ」といいます。ナギの純林で有名なのは奈良の春日大社のもので、約1000年前に植えられたと言われ「天然記念物」にもなっています。
ところで、樹木はよく「針葉樹」と「広葉樹」に分けられ、針葉樹から広葉樹に進化したと考えられています。針葉樹の葉は「針」の漢字から、マツのような針状の葉が思い浮かびますが、針葉樹の英名はconifer。「マツボックリのようなcone状の果実を付ける植物」が語源のようで、実は葉の形状はいろいろなのです。ヒノキの葉もよく観察すると、小さな”うろこ状”の葉が重なり合って、平たく長い葉を作っています。そのうろこの葉のひとつひとつが1枚の葉と考えられています。
またナギには「恋つナギ」という言い方もあり、神社ではご神木になり、”縁結び” などのご利益があるとして、雌雄植えられたりします。学内のナギの木(恋来る木)はいったいどこにあるのでしょうか。見事に見つけたら、葉を1枚揉んで香りをかいでみて下さい。熟す前の甘いトマトのような香りが漂ってきます。
It is thought that there are at least 83 different types of plants on our campus, and the number is increasing. When people think of conifers, they usually think of pines and firs, but the plant in the photos is also a conifer. It is a Nageia nagi or Asian Bayberry, which is protected species in Japan.
It is often said that a conifer usually has needles, like a pine tree, but the name ”conifer” comes from the word “cone”.
It is also said that it is a tree that joins people in love, so you’ll be lucky in love if you find one.