なぜこう作られている?
分解して初めて見えてくる技術の秘密
ものづくり体験を通じた学ぶことの楽しさを大切にしています。ものづくりとはものを作るだけではありません。分解して秘密を探り、分析によって学びを得ながら自分の知恵の引き出しを増やしていきます。パソコンの中にはどんな仕組みが隠されているのか、興味を持ったことはありませんか?
たとえば、パソコンの内部にある「ヒートシンク」という部品。形は扇のように広がっていて、一見すると少し不思議な形をしています。「なぜこの形なのか?」と疑問に思うかもしれませんが、これにはエンジニアたちの知恵が詰まっています。ヒートシンクは、パソコン内部の熱を効率よく外に逃がすために、このような形になっているのです。分解をして、パソコンがどのように作られているかを知ることは、ただパーツを見るだけではありません。そこには、エンジニアたちが「どうやって問題を解決しようとしたのか」という工夫が隠されています。ヒートシンクの形状ひとつとっても、エンジニアがどんな課題に直面し、どんな方法でその課題を乗り越えたのかを想像することができます。
分解して考えることで「こうやって作られているのか」と理解を深め、ものづくりの第一歩を踏み出す近道になります。こうしたユニークな体験を通して、ものづくりや技術の面白さに触れてみませんか?また、問題や課題に直面した時にどのように解決していくか、まるでコンサルタントのように考えて分析することが、分解作業の中からも味わえると思います。「どうしてこうなっているのだろう?」という疑問を持つ楽しさが、あなたの学びをもっと豊かにしてくれるはずです。(技術科 沼田 和也)