同志社中学校の立志館には、名前のついている階段が3箇所あります。階段に名があるなんて珍しいと思いませんか? いったいその階段名にどのような想いが込められているのでしょうか。
本校は、2010年度2学期から現在のキャンパスに移転してきました。移転前、今出川の同志社中発祥の地には「彰栄館」(1884年年建立)と「同志社チャペル」(1886年)の国の重要文化財に指定されている建物以外に「立志館」(1910年)、「醇厚館」(1939年)「日新館」(1977年)などの建物がありました。
「立志館」は生徒のみなさんが日々の授業など学校生活を中心に過ごした建物で、その名は現在の立志館に引き継がれています。「日新館」には図書館や保健室、美術平面・立体教室、数学科・美術科教員室などが、また「彰栄館」には校長室、社会科教員室、会議室などがありました。この建物には戦時中、「奉安庫」(天皇皇后の写真や教育勅語を収めた)が北西側にあったことが、今もレンガの色が家形に異なることからわかります(「奉安庫」は後に「奉安殿」として東側に移動)。
学校の移転に伴い、当時の有志生徒のみなさんが今出川キャンパスの校舎の思い出をいろいろな形に残しましたが、この階段名も今出川時代の数々の記憶を継承するために名付けられたのです。
In the Risshikan building of Doshisha J.H.S. there are three stairwells, each of which has a name. Have you ever wondered what these names mean? These are actually the names of buildings that were a part of the school when it was on the Imadegawa Campus. When we moved to New Campus, many students wanted to keep these names as a memory of the previous campus, so they were chosen as the names of the stairwells.