2014年4月から立志館東側に少しカ-ブした長椅子を置いています。昼休みはこの椅子に座ってお弁当を広げる生徒のみなさんが集い、また隣りには生徒会の看板もあり、このスペ-スは、まさに生徒が主人公の空間となっています。
さて、この椅子は今から140年前、今出川の同志社チャペル創設時(1875年)から礼拝に利用されてきた、実はとても歴史のある椅子です。一体何人の先輩たちがこの椅子に座ったのでしょうか? 同志社普通学校や同志社中学の生徒たちが長年利用して椅子の片方が浮き上がったりしたため、1965年に個人椅子に代わり現在に至っています。ところで、1963年にこのチャペルは同志社最初の国の重要文化財に指定されましたが、その際に「長椅子の保存」が指定の条件となったため、当時の同志社本部は、この椅子を岩倉の材木倉庫に保存しました。その後しばらくして岩倉のグランドでこの椅子の姿が確認されましたが、多くは倉庫とともに姿を消したようです。(今立志館にある椅子は、今出川に残された数脚のうちの一脚です。)
明治期から多くの卒業生がこの椅子に座り、礼拝に集い、祈りまた友と夢や希望を語りあった椅子で、今日も「ダイヤモンドの原石」である現生徒たちが、楽しそうに語り合っています。
In April, two years ago, we put a slightly curved bench out In front of the Risshikan building. A lot of students like to sit here and eat lunch. This bench has a lot of history.
It was one of the original bench-seats in the Doshisha Chapel in 1875, but spent a lot of time just sitting in storage in both Imadegawa and Iwakura. This bench from the Meiji Period has been used by many students as they prayed during services, or just sat and talked with friends about their dreams and ambitions, and it still serves them well.