右の写真は校内のある場所を撮ったものですが、どこか変だと思いませんか? 何と!左の直立する柱と右から伸びている構造物が“離れて”いるのです。
実は、“離れていて正常”なのです。この仕組みをエクスパンション・ジョイント、その間のすきまはクリアランスと呼ばれています。地震で揺れた時、右と左の構造物の揺れ方が異なると、境界には亀裂が走ります。また鉄やコンクリ-トは、温度差によって膨らんだり縮んだりして割れたりします。そのような場所は初めから離れていると、そのような割れを防ぐことができます。よくこのような場所は、アルミやステンレスの金属板で覆っているのでわかりにくいですが、ここは覆いがないので、向こう側の青空が見事に見えて、とてもいい感じです。
みなさんが3年生の理科で習う地層の学習には、岩石にできる割れ目で「節理」というものがあります。この「節理」は英語で「ジョイント」といいます。エクスパンションは「拡大する」という意味ですから、エクスパンション・ジョイントは「拡大する割れ目」というような意味でしょう。
生徒のみなさんは、この写真の場所がどこなのか、また、他にどのようなところでこの仕組みが利用されているのか探してみてください。日頃お世話になっている校舎も実は大切な教材なのです。
Don’t you think that the photo on the right looks strange? The two parts of the buildings are separated. Actually, this is the way it should be. It’s called an “expansion point”, and the gap is called a “clearance”.
In the case of an earthquake, the two buildings can move without damaging each other. Also, it allows for movement when the temperature changes.
Please try to find this place and think about its importance in our daily school life.