織ることで広がる学びの世界
手を動かし心で感じる探究の授業
「探究」を支えるものはなんでしょうか?
実際に手を動かして体験を通じてしか獲得のできない経験です。本物の経験を通して深める授業がここにあります。織り機の構造を知り、自分で織り機を使って実際に布を織るという活動を行っています。生徒たちは自分の手で織り機を作り、自分なりの工夫を凝らし、試行錯誤しながら完成を目指します。失敗を経験することもありますが、それこそが本物の学び。失敗から得られる発見や、新しいアイデアの閃きが、さらに深い探究へとつながるのです。探究のテーマを決めるとき、こうした体験が大きな役割を果たします。机上の空論ではなく、自分の体験から得た疑問や興味をもとに問いを立て、それに対する答えを探していくのです。「なぜこの糸がうまく織れないのだろう?」といった小さな疑問が、やがて科学や技術、歴史、文化といったさまざまな分野への興味を引き出します。本校では、このように「本物の体験」を通じて、子どもたちが主体的に学ぶ力を育んでいます。未来を見据えた学びの場として、ぜひ本校の探究授業を体験してみてください。(技術科 沼田和也)