人命救助のための昆虫サイボーグの研究
シンガポール・南洋理工大学(NTU)の佐藤教授に熱いお話をいただきました!
シンガポール・南洋理工大学の佐藤教授の研究、生物ハイブリッドロボティクス分野における革新的な取り組みについてお話いただきました。地震などの災害後の捜索救助活動を支援するために技術を装備したサイボーグ昆虫のお話でした。レスキュー隊の人を救助する高い技術をもってしても、どこに人がいるかをより効率よく知ることができればもっと多くの人々を助けることができるということから、佐藤教授は災害現場の瓦礫の中に入っていくために生きた昆虫を使用し、神経系に埋めこまれた電極によって制御し、人が入れないせまい中を捜索することが可能になると考え、研究と開発をしてこられました。その研究開発の山あり谷ありの苦労話や研究者としての達成感や使命などとても熱いお話をしてくださいました。あっという間の講演で、質疑応答も絶え間なく続きました。
社会の大きな変化が起きるとき、そのきっかけになるポイントにはサイエンティストやエンジニアの方々のご活躍と技術革新があります。しかしながら、非科学者や非エンジニアである私たちがエンジニアやサイエンティストのやっていることを知らないでいたら、エンジニアやサイエンティストの方々の活躍を応援することができません。そういったことからも、今回の佐藤教授の講演は、私たちに工学研究の醍醐味を与えてくださいましたし、困難に向かっていく勇気をいただいたと思います。(技術科 沼田和也)
災害現場で活躍も期待…再充電可能な「サイボーグ昆虫」理研などが開発(2022年9月5日)
https://youtu.be/RjsNthpThwQ?si=umGQefiTOwpGdKMn
科学誌 Natureに佐藤先生の昆虫サイボーグの特集が組まれていました。
https://www.nature.com/articles/d41586-023-03801-0
参加した生徒の気づきnoteより
・「災害救助だけでなく,下半身付随の人や,農業にも活用できると知った」(3年 小寺)
・「子供の頃から好きだったことを仕事にいかせているのはとても楽しそうで、良いモチベーションになりそうだと思った。どんなことでも自分に自信を持って話していて、それはすごいことだと思ったし自分も堂々と人前で自分の意見を自信を持って発表できるように頑張りたいと思った。近い将来昆虫に命を救われる時代が来ると思うとおもしろいなと思った。」(2年)羽室)
・「今日のお話で、昆虫を上下と左右に移動出来るのはすごいと思った。昆虫以外の動物に機会を乗せて、指示したら動くかもしれないと思った事。」(1年 寺石)