確かな経験が未来をつくる栽培実習
地域課題”京都の食文化を絶やさないすぐきプロジェクト”と授業のコラボレーション
みなさんは知っていましたか?すぐきの種は紫いろでとても小さい粒です。大根の種は赤い色で大きいです。カブはメタリックブルーでとても小さいです。これらの種子を育てるという本物の栽培体験を授業で実施します。
本日、最後のクラスが種まきを終えました。技術の授業では生物育成という単元があって、多くの学校では大根を袋で育てる授業実践が行われています。授業では、すぐきを育てておられる森田さんより種を提供していただきました。ほか、大根、かぶの種を用意しました。グループごとに何を育てるか決めて、栽培していきます。生育状況や収穫した作物の比較、料理のレシピの共有などできればいいなと思います。
ところで、私たちは地域課題へアプローチする取り組みとして“すぐき漬けプロジェクト“に取り組んでいます。有志の生徒が集まって、どうやったら京都の食文化を守っていくことができるかを考え、アクションを作っています。技術の授業でも栽培実習と調理実習という教育活動を通して、科学的な視点、生産技術や生活技術、生活を作り出すとはどういう意味を持つのかという問いにアプローチしてきます。今後、地産地消、ブランディング、振り売りなどの地域の文化へもアプローチしていきたいと考えています。
最近では健康志向が有名になってきていて、多くの方が家庭菜園と言って自宅でちょっとした食べ物は自分のお家で作られています。授業での体験はささやかな体験かもしれませんが、確かな本物の体験ですので、私はこれを機会に栽培や食物に関心を持ってもらって自分で栽培することをやってくれれば嬉しいと思います。(沼田)