学びプロジェクト/年間200企画を超える!
「本物の経験を共有したい」から始まった学びプロジェクト
本校では7年前から「学びプロジェクト」という取り組みを行っています。本校教職員がそれぞれの担当教科に基づいたコンテンツを軸に、バリエーションに富んだ発展的な授業、取り組みを展開する新しいフレームでした。現在では、大学研究室や工場見学など学外で活躍しておられる方々と中学生を引き合わせるような企画、フィールドワークやソーシャルムーブメントとも言うべき取り組み、そして国境も越えてのたものに発展してきています。
それまでの放課後といえば、主としてクラブ活動か補習しかなくモノトーンなものでした。本校のクラブ活動は文化系クラブに特徴があり有名ではありましたが、多様な生徒のみなさんのニーズに応えたいという願いと、教科に基づいた発展的な活動を放課後に展開したいという要望がありました。「学びプロジェクト」とは、第一優先の学び・学習の分野に位置します。そして放課後の過ごし方としての枠組みという観点からみれば、それはのちに述べる教師と生徒がともに育ち合う場としての新しい意味を積極的に持ち合わせた第四の分野と言って良いものとなっています。初年度は年間で18しかなかったコンテンツが4年後には100を越え、昨年度200を超えました。
そして現在ではキャリア教育につながる教育活動がようやく注目されるようになってきました。職業体験などもその一例です。しかし実のところ形式的に生徒を職業体験に送り出すだけのものになってしまっている例は多いと聞きます。受け入れてくださる側にも、送り出されれる生徒にとっても、とてもそれはともてもったいない話です。本校の学びプロジェクトは、生徒にっとってはキャリア意識を育む場であると同時に興味関心を膨らますきっかけであり、教師にとっても自らデザインしたプロジェクトをやりきる育ちの場にもなっているのです。近年では生徒がプロジェクトをデザインするようになってきて、これまでの枠組みを大きく超える予感がしています。新し教育の取り組みとして、国外の学校関係者からも興味をもっていただいています。
地球規模の困難な課題に直面した2020年度のスタートですが、さまざまなアイデアを駆使して学プロ2020を昨年度を上回る充実度を実現していきたいと思っています。ぜひ学プロにご参加ください。(沼田)