想像するだけでも楽しいことです。
この地で3世紀ごろの岩倉住民はどんな暮らしを送っていたのでしょうか。
先日、同志社大学歴史資料館の若林先生の案内で、現在工事中の「高校南体育館」エリアの『岩倉忠在地遺跡』の発掘調査現地説明会がありました。本校からも多くの中学生が参加し、先生の話を興味深く熱心に聞いていました。
実は、現在の同志社小・中・高のエリアは、『岩倉忠在地遺跡』の南半分にあたり、2008年の調査でも古墳時代初頭~前期の竪穴住居跡や溝・土坑墓が複数発見されていました。想遠館~立志館の地下からはサヌカイト製凹基式石鏃も出土しています(「岩倉忠在地遺跡Ⅱ」2011)。
今回の調査の東南部でも、竪穴住居らしき遺構が2つ見つかり、柱穴のひとつには柱の下に据えられたと思われる四角のレキ(写真右、石材はチャ-ト)も発見されました。チャ-トは京都北山を構成する岩石のひとつで、岩倉川や高野川にも多くみられる岩石です。ただ写真のように四角柱状に割れることは珍しく、礎石として当時の人々が加工した可能性が考えられます。
今回のように現場(フィ-ルド)を訪れ、多くの証拠から当時のようすを想像した時間は、とても楽しい充実したひとときでした。
みなさんも日ごろの忙しい学校生活の中でも、時には弥生~古墳時代の岩倉先住民の生活している姿を想像し、当時の人々の思想にも近づいてみてください。
We can only imagine that people lived in this area 1700 years ago, and how those people lived.
Recently, Mr. Wakabayashi, from Doshisha University, came to talk to our students on the site of the new High School Gym that is about to be built.
In 2008, when our school was rebuilt on its current site in Iwakura, a number of ancient artifacts were discovered. These artifacts were thought to be parts of gravestones and stones used by people for their daily lives.
This time, a chart-stone that was probably part of a foundation for a house was found.
Mr. Wakabayashi explained about how we can learn about life in ancient times from these small artifacts.