学内には一風変わった植物もあります。
右の樹木は「スモークツリー」と呼ばれていて、まさにモクモクと煙が湧いている印象です。和名には「ケムリノキ(煙の木)」「ハグマノキ(白熊の木)」や「カスミノキ(霞の木)」などがあり、いずれも写真のような独特の風情から名づけられたものでしょう。
5月下旬から8月にかけて何かと取り上げられる植物で、最近ではテレビのニュースキャスター背後のフラワーアレンジにも登場していました。
南ヨーロッパから中国にかけて分布、雌雄異株(しゆういしゅ)です。雌株のみ花後の花柄が伸び、煙状になります。この煙を拡大すると実は細かな毛状のものが密集していることがわかります(下写真)。
先日教室に持参すると、ある生徒が独特の香りがすることを発見しました。この「煙」の部分を指先ですり合わせてみると、確かにミントのような香りがします。ただ、ウルシに近い仲間のため、肌が敏感な人は手袋をはめて試してみましょう。
花言葉には、「煙に巻く」「賑やかな家庭」「はかない青春」などがあります。
In our school, you can find an interesting tree. This tree is known as a “Smoke Tree”, because it looks like it is puffing smoke. It is also called a “White Bear Tree” and “Mist Tree”.
This tree originally comes from South Europe, and came to Japan via China. If you look closely at the flowers of the tree, you can see that they are made up of what looks like densely growing fine hairs.
The other day, when we looked at a the flowers in class, one student found that it smelt a little like mint if you squash the flower. However, you must be careful when you touch it, as it can cause an allergic reaction for some, so please be careful of the Smoke Tree.