「なぜデカルトは虹のできる仕組みを数学的に分析してみたくなったか?」その問いに対して物理学者のファインマンは「デカルトは虹を美しいと思ったからだよ」と答えています。何とすばらしい答えでしょうか。
今年の3月22日午後2時すぎ、時雨模様のあと東方を見ると、見事な虹が比叡山をバックにかかっていました(右写真)。
さて、みなさんは幼いころ「虹のそばに行ってみたい」とか「虹の向こうからはどう見えるのかな」と考えたことはなかったでしょうか。
虹のそばに行こうとすると虹は消え、向こう側から虹は見えません。それは太陽と水滴と私たちの位置が関係しているからです。内側の鮮明な虹は「主虹」とよばれ、太陽と水滴と観測者で作られる角度が40度~42度の場合に観察できます。よって私たち観測者が移動すると条件がずれ見えなくなるのです。
さて、虹は「主虹」と外側の「副虹」があります。そして色の配列は逆です。なぜこんなことが起こるのでしょうか。また、主虹のさらに内側が「明るく」(白く)、外側(副虹との間)が「暗く」見えています。これも太陽光に含まれる光の波長の違いと水滴で起こる反射と屈折が関係しています。光は「赤」「緑」「青」を合わせると「白」に見えますね。この続きは自分自身で解き明かしてみて下さい。
When Feynman was asked why Descartes made calculations about how rainbows were formed, he said “Because he thought that rainbows were beautiful.”
At 2pm on March 23, a beautiful rainbow appeared to the east, with Mt. Hiei behind it.
Have you ever thought about how a rainbow looks from the other side, but when you got closer, the rainbow disappeared, and you couldn’t see it anymore?
This is because of the position of the sun and the raindrops. We can see a rainbow when there is a 40~42° angle between the sun, the raindrops and us.
There are also usually two rainbows, a brighter inner one and a darker outer one.
The colors of these are the opposite of each other, so try to find them both.