本校の卒業生は中学生の当時は想像できなかった潜在能力で、地球上の多種多様なところで大活躍しています。
2010年度同志社中学校を卒業された宇野悠真さん(現ワンゲル部コーチ、右写真右端)は、2015年未踏峰アイチェン峰(標高約6,055m)に初登頂。そして昨年2017年は極西ネパ-ルのシュワルツ・ワンダ・スピッツェ峰の北壁に挑みました。同志社大学山岳部の他の3人とともに構成された遠征隊は、本来の登頂目標であったラマ峰偵察の山行中、突風と吹雪が吹き荒れるという自然の猛威に耐えながら目的を達成。報告誌には「落石の嵐、先の見えない濃霧、今にも雪崩そうな斜面…安堵のない世界、これがヒマラヤの本当の姿であるのだと悟った瞬間だった。」と記されています。
そして2017年9月25日、午前11時13分、シュワルツ・ワンダ・スピッツェ峰(5799m)北壁からの初登頂を成し遂げました。遠征中は「ヒマラヤ登山とは何か」という根源的な問いにも向き合ったそうです。宇野さんは報告誌の結びに「今回の遠征は、許可取得をはじめ、キャラバン、登山と困難の連続であった。その中でも私共全員が痛感したのは、やり抜く力であると思っている。」と語っています。
登山隊は今回、初登頂となったルートのルート名に「One Purpose」と名付けました。
現在中学生のみなさんも、是非、自らの目標に向かい、地道に素朴に着実にやり抜いてみて下さい。その日々の努力の後に残された道が、みなさんそれぞれのル-トOne Purposeだと思います。
Many of our graduates are achieving things that we would have never thought possible when they were junior high school students. One of those students is Yuma Uno, who graduated in 2010 and is now a coach of our Mountain Trekking Club. In 2015 he climbed Mt. Aichyn in Nepal with the Doshisha University Alpine Club. Then, in 2017, he joined an expedition to climb Schwarze Wand Spitze in the west of Nepal by a new route. It was a big challenge for them, but despite many difficulties, they were successful and decided to call the route they took “One Purpose”. Our students face many difficulties, but their paths all have “one purpose”.