『学校生活』では、「授業」、「行事」、「クラブ活動」とある程度枠組の決まった体験が日々繰り返されます。この繰り返しに、家と学校との「通学」が加わります。このように続く毎日を安全に健康に過ごすこともとても大切なことです。
でも、ある面でその日々の単調な繰り返しの中に“自分だけのとっておきの時間(体験)”を組み込むこともまた大切です。
本校が近年、力を入れている「学びプロジェクト」(年間120企画ほど実施)もそうですが、今回紹介する『八幡前駅プロジェクト』は地域とつながりをもち、社会に貢献するという点でさらに魅力的です。1年生から参加している平野福さんはその魅力を次のように語ります。「叡山電車の部長さんや整備士の方など、日ごろ接する機会がないいろいろな方との出会いで学ぶことが多いです。」
「今、駅待合室を企画していますが、地域の方々の思いも考えたりする必要があり、そのような過程がとても勉強になっています。」
このような活動は自由で豊かな本校のような環境でこそ保障されます。学校内の活動とは別次元の達成感は、学校という枠組みを飛び出してこそ味わえる貴重なものなのです。自分たちで考えたアイデアが、現実の社会で活かされ、地域の方々に利用される事実を目の当たりにして、中学生のみなさんは飛躍的に成長するように思います。
今、学校に近い叡山電車「八幡前」駅では、全国どこにもないステキな駅舎づくりが静かに進行中です。
Every day, students come to school for classes and various school events. It becomes like a repeated cycle for them, coming each day, then going home again. In this repeated cycle, we try to offer everyone something special to provide them with an individual experience.
In the last few years, we have introduced about 120 special “Learning Projects” each year to the students. Among those is the “Hachiman-Mae Station Project”, which has been a way of connecting with the community around our school, using the small Hachiman-Mae station on the Eizan Train Line.
Through such projects, the students are able to express their own ideas and actually have them put to use in society. They are now working towards making the station the most unique station in Japan.