VISIONVISION

私たちのゴールは、
八幡前駅を地域交流が生まれる駅としてプロデュースし、
その活動を
地域に根付かせることによって、
持続可能な駅・地域とすることです。

WHO WE ARE

これまでさまざまなイベントを企画・提案・実施してきたなかで感じてきた、「アイディアをカタチにする喜び」や、「地域の皆さんの笑顔」など、この「ワクワク感」を、地域の人はもちろん、駅を利用する方やイベントに参加してくださる皆さんに「ジブンゴト」として感じてもらいたい。そうすることで「次は自分が」という主体的な気持ちを生み出すことにつながるのではないかと考えています。

WHO WE ARE

学校より プロジェクトを通して
中学生が獲得しているもの

すでにある課題の解決や、まだない新しいことへの挑戦。これらを実社会で実現させる。産学協同プロジェクトはこれを可能にするので、子どもたちは「達成感」と「自信」を獲得する。課題に対して「こんなことやってみたい」「こうしたら良くなると思う」と考案し、プランに仕立て、企業に対してプレゼンテーションし、評価を受け、さらに練り直し、認められ、誰かに任せるのではなく自らの手で準備し、実行・実現させ、新聞記事にも報道され、その成果を全校生徒の前で報告する。実際にカタチになるのは、学校の中ではなく実社会。学校内で完結する活動とは別次元の「達成感」を子どもたちは感じることができる。また同時に「自分たちが子ども扱いされなかった」「自分たちが考えたことも社会のなかで通用する」「私も社会の一員としてアクションすることができる」といった「自信」を得て、こういった取り組みをもっとやっていきたいという意識(シチズンシップ)も育成することを目指す。この「達成感」と「自信」が、学習意欲の向上や、日々の学校内での諸活動へのモチベーションに還元されていくことが到達地点である。

また、実社会での仕事さながらのプロセスを体験することで、「デザイン思考」を実践するトレーニングにもつながっている。観察やインタビューを通して“共感(Empathize)”し、収集した情報を議論しながら整理しコンセプトを決め“問題定義(Define)”を行い、自分だけでなくメンバー全員でどんどん“アイディア創出(Ideate)”をして提案をまとめていく。さらにそのアイディア(プラン)を実際に試作して検証し、作り直して練り上げていく“プロトタイピング&テスト(Prototyping & Test)”も実践している。「デザイン思考」を通して、自らの力を他者との協働(チームワーク)のなかでアウトプットする実践経験を積む。それぞれのプロセスのなかにおいても、柔軟に発想する力、自ら意見する力、他者の価値観の尊重や、チームとして調整する力、表現力など多様な能力が求められることから、この産学協同プロジェクトでの学びが、将来、大学生や社会人として研究や仕事に取組んでいくうえでの姿勢を身に着けるスタート地点として、有効な原体験の一翼を担っていると確信する。

PBL(Problem Based Learning/Project Based Learning)として、アントレプレナーシップ獲得の学習活動としても有効である上に、「駅」「電車」といった公共交通機関や施設の活用を主眼とした学びを通して社会資本理解・地域貢献活動等につなげていくプロジェクトである。取り組んだ成果が、実社会のなかで発表(実行)されるため、そのサービスを体験する人(駅利用者や地域住民など)からのリアルな感想こそが、成功であっても失敗であっても、ダイレクトな評価として生徒たちが獲得しているものと考える。

また、新型コロナウイルス感染症への対応も含め、[オンラインの活用][新しい生活様式][人と人のつながり]などを意識し、これからの公共交通、これからのモビリティ、これからのコミュニティへの可能性を見いだす取り組みを目指したい。